持て余した其々

人は、本当に悲しいと泣けなかったりする。

泣きたいのに、心の奥深くでロックがかかってしまって、

泣きたいのに泣けない。

 

「ご近所物語」という漫画の主人公は、

心に傷を負うとピアスを開けて、

そうやって自分を元気づけようとする。

 

私は・・・、ピアスじゃなくて、タトゥでもなくて、

プチリフォームをしてしまった。(笑)

 

眠気はここずっと起きず、気付いたらいつも朝になってた。

だから、そのまま眠ること無く、ただただ無心に、

ずっと取り外したかった部屋の隅から隅まで備え付けてある家具を取り壊した。

閃いたように。

この部屋が出来た時からあった大きな家具を、ドライバーひとつで外した。

 

幸いにも、その家具の後ろには壁紙、床はそのまま続いており、

後から備え付けたものだったため、

壁紙を張り替える必要も、床を作る必要もなかった。

リフォーム代が浮いた。

 

一坪くらい広くなって、まるで引っ越ししたように部屋が広くなった。

 

胸の高さまである棚は、部屋の隅から隅まで続いており、

その上に、一枚板が乗せてあり、壁に固定されていた。

横幅240cm横幅45cm厚さ4cmのそれは、

一旦床においてしまうと指が入らないほど重いもので、

玄関から出すことも出来ず、

結局、ベランダに敷くことにした。

ベランダまでも遠く、フローリングは傷つき、

布を挟んでも動かないくらい重く、そして長く、

長過ぎて部屋の角に当たってベランダに出せず、

違う窓からもう一度出したりと、本当に危険だった(笑)

 

一枚板なので、きっと凄い高価なものだと思う。

勿体無いなと思ったが、使い道がなかった。

 

何枚もの板が壁に固定されており、

電動ドライバーがなかったため、

手がパンパンに腫れながら、ひとつひとつのねじを外していった。

引っ張っても引っ張っても抜けない板と板。

一気に抜けたとき、壁に体が当たりそうになって冷や汗がでた(笑)

 

そうやって、一食もご飯を食べず、ただ無心に(笑)

 

大量に出た、家具の木材。どうしよう。

チェーンソーや、丸ノコで切り刻まないと、ゴミとして外に出せない。

リビングの片隅に、大量の木材の山が出来てしまった。

 

 

何かしていないといられない時ってあって、

持て余した想いと、時間と、空虚さと、情けなさと、ふがいなさと、淋しさに、

戦ってたのか、無視してたのか、負けたくないのか、なんなのか(笑)

 

気付いたら、時間はあっという間に過ぎていて、日付も追えないほどに。

そしてその間の記憶というものが、正直全く残っていない。

そしてそして、そんな時に限って、仕事がしばらくなかったりする。(笑)

 

 

立ち止まったら、崩れてしまいそうで、

何か考えたら、泣いてしまいそうで、

どう始末したら良いかわからないそれぞれに、必死だった。

 

何かに取りかかってる間は、自分から解放されるみたいで、

巨大な家具まで一人で解体した私のパワー。

すっごい防衛本能が働いてるんだなって思ってしまう。

 

 

言葉一つで大きく想像し、大きく傷ついて、大きく感動し、大きく受け止める。

感受性が豊かなのは、幸せであり不幸だ。

だからこうやってシンガーソングライターになったんだな。

 

 

 

目の前に、ひとつ試練がある。

どうしても大切なものがある。

だけど、自分の殻をやぶらないと手に入らなくて、

自分のトラウマみたいな呪縛から、自力で脱出出来ないと、

絶対に手に入らない存在がある。

まさに、人生のテーマが立ちはだかる先に、

涙が出るほどのものがある。

 

わかりやすすぎる。

 

 

いつも頑張ってる誰かへプレゼントしたら、きっと喜ばれる、

高品質の癒しのアロマテラピーオイル。

自分の体に塗ってみる。

少し涙が出た。

 

いろんな想いと記憶と現実まで、優しく癒やして、

明日からまた前を向こう。