突発性難聴と、耳管開放症と、私。

最近、突発性難聴になってしまったアーティストのニュースをよく耳にします。

耳は、ミュージシャンにとって命です。

その耳が聞こえ辛くなってしまうのは、

どんなに恐ろしいことか、悲しいことか、

人ごとではなく、胸が締め付けられる想いです。

少しでも治療で快方に向かうことを願っています。

 

 

私は日頃、ヘッドホンで音楽を聴くのがとても嫌いなのです。

カーステとかで聴くのが一番好き。

あとは、スタジオの豪華な大きなステレオで聴くとか。

それが良いのか悪いのか、

私は幸いにも、難聴の気配はまだありません。

有り難いことです。

 

でも私は、知り合いのミュージシャンが活動休止にまで追いやられた、

ある病気、

 

「耳管開放症」

 

です。

耳に空気を入れないようにする弁が甘くなる病気です。

 

 

私の大きな鼻は、形状記憶で鼻腔が潰れています。

だから、鼻で息を吸うと、ペコンと小鼻が張り付いてしまいます。

そのくらい鼻腔が狭いのです。

鼻に力を入れてゴリラみたいな顔で息を吸うと、

ああ、呼吸ってこんなに楽なんだ。。。と思うくらいです。

そのくらい毎日息苦しいのです。

私の鼻は縦に潰れているんです。鼻を常につまんだ状態ですね。

 

そんな私は、寝不足になると顔がむくみます。

それと同時に鼻の中までむくむので、鼻腔がますます狭くなり、

息が出来なくなります。

でも口で呼吸していてもやっぱり苦しいので、思いっきり吸い込みます。

すると、苦しいくらいなので吸い込む力も半端なく、

でも鼻腔は閉じてしまってるので、

遂に耳から空気が入って来てしまうのです。

 

そうなるともう最後です。

安静にして数時間経たないと、一日耳の中に空気が入ったままになります。

もしかしたら空気が入っているのではなく、

鼓膜より内側の空気が鼻に吸い込まれてしまったために、

真空になっている状態とも言えるかも。

 

私は左耳だけなので、左頭蓋骨半分が声が反響した状態になります。

耳がわんわん言って、自分の声が聞こえません。

なので、音痴になります。

 

エレベータなどで、ごくんとつばを飲みこめば治るやつとは、

話が違います。

耳管開放症は、その鼓膜の中の空気の問題なので、

どうしようもないのです。

 

こればっかりは、なったことがある人にしかわからない症状ですね。

 

 

この状態でツアーを続けたことは、実は何度もあります。

しかもずっと反響しているなら、コントロールしがいもあるのですが、

顎が動くせいで、発声の違いのせいで、空気が移動するのです。

そのため、反響したりしなかったり歌の途中でピコピコ変動する訳です。

気が散るってもんじゃありません。

 

最悪の時は、両耳併発してしまったこともありました。

もう完全に自分の声が聞こえないので、

自分の音感、まさに勘で歌ったこともありました。

 

 

ならない方法は、寝不足にならないこと。

そして、無理に声を出さないことです。

それしか手だてはありません。

 

レコーディング中、モニターが決まらなかったりして、

変な声の出し方をするしかない状況をずっと続けてるとなったりします。

すぐやられてしまいます。

 

ステージやレコーディングのスタッフが、

「あ、空気入っちゃった!」

という私の言葉に、どんなに青ざめて来たことでしょう。

 

 

 

デビュー当時、飛行機で空気が抜けなくて、

鼻をつまんで思いっきり力んで出すという耳抜きを、見よう見まねでやって、

それでも抜けないので、

本当に思いっきりやったことが一度だけあります。

多分それがきっかけでこの病気になってしまったんでしょう。

 

バキッ★

 

という大きな音がして、その瞬間音がクリアに。

しかしそれと同時に、強烈な痛みが耳の奥に走りました。

その時に病院に行けば良かったです。

キャンペーン中だったので、しばらく痛みが取れませんでしたが、

忙しくて忘れてしまったのです。

 

一日の仕事が終わり、ホテルに帰って、

耳元がざらつき、耳の中までざらついてることに気付きました。

血でした。

鼓膜が破れたんでしょうね。

 

そこから、私は耳管開放症になったんだと思わざるを得ません。

最近、左耳が聞き耳なのに、高音の周波数が聞き取り辛くなっていると、

耳鼻科の先生に言われました。

ショックでした。

職業柄、この程度は仕方ないし、大丈夫ですと言われましたが、

犬レベルに聴覚だけは良いと自信満々だったので、ショックでした。

 

 

どんな仕事でも、健康第一です。

みなさんも、気をつけてください。

あんまりヘッドホンのボリュームをあげないでね。

がなったり、変な大きな声をだすのもやめてね。

大事にしてください。

健康は宝物です。