柴田淳、ナンパされる

お題のことは後にして…



昨日、私は朝から病院にいた。
診察を受けるまで、約2時間待った。
実にくだらない。
しかも、紹介状無しの場合、半年以上ご無沙汰だと5000円とちょっとのなんか変なものを実費で取られる。

2時間待たされ、余計な6000円を実費負担。
これだから大学病院は嫌いだ。

単発で行ってはいけないことはわかっていた。
前回は、インフルを自力で治した後、今更来られても…と、意味の無い診察を受けて実費6000円を別途取られた。
その実費の元を取るために、何かと通えば良かったが、忙しくてあっという間に数年経ってしまっていた。

仕方あるまい。忙しかったのだ。


そこで学んだコツがある。
紹介状無し&予約無しの初診は、予約でいっぱいの中、大抵後回し。早く行っても無駄。
受付終了時間5分前に行くべし!
それが一番待ち時間が少なくて済む!


…にもかかわらず、早く行ってしまった。

秋晴れの良い天気。
誰もサイクリングにもドライブにもピクニックにも誘ってくれない。
ならばと、車で行く距離の病院に、なんと自転車で向かったのであった。

ジーンズなどパンツで行けばよかったものの、
未だ8月末に患った打撲の痛みと腫れが引かない為、
それを見せる為にスカートで向かった。

度々マリリンモンロー状態にめくれる。
隠すたびに片手運転になりスピードが出せなくなる。
次第に、隠すのも面倒になり、そのまま全開で走り続けた。

大昔、テレビで素人の女子学生が紹介していた裏技で、
太ももにヘアバンドをスカートの上から装着するとめくれない!
というのがあった。
ヘアバンドは、持っていなかった。


10時半に着いた。
病院は連休明けでもあって、待合室は、沢山の患者で溢れていた。


半年に一度来いと言われていたにもかかわらず、
私は約5年、この科に来なかった。
「救世主」「君へ」を書いた、あの待合室のある、ここへ。

救世主に出てくるように、白い影を見た。
君へのように、死ぬかと思った。
大袈裟と言われた。

結果、半年ごとの様子見になった。
大事にはならず、安心して一気に通わなくなった。


朝からがっつり和食を食べないと一日動けない私は、
何も食べずにここまで自転車をこいで来てしまった。
一時間待った辺りで、目が回りだした。ガス欠だ。
時刻は11時半過ぎだった。
「すみません。あと何人待ちでしょうか。あと1時間とかかかってしまいますか?」
「…えーっと、はい、そうですねぇ、かなり。」
「(ガーン★長めに見積もったつもりだったのに)すみません。ちょっとお腹すいちゃって…食べてきてもいいですか?」
「そうですよね。でも1時間越えちゃうと呼び出し来ちゃうかもしれませんが…。」
「あ、それまでには。裏に食堂ありましたよね?あそこに!」
「ああ、今はもう無くなってしまったんです。」


病院は今、半分工事をしていて、先生も学生も患者も客も利用できる、併設されていた古い食堂も消えていた。
毎回あんかけラーメンを食べて上顎を火傷して帰るのが恒例だったのに…。

仕方なく、地下のコンビニで軽食を取ることにした。あそこには、休憩スペースがあったはずだし。
しかし、行ってみると、地下のコンビニ脇にある休憩スペースも無くなっており、コンビニの前の椅子では、おしくらまんじゅう系椅子取りゲーム化しながら、皆必死に軽食を取っていた。
しまいには、立ちながら食べる人がいるくらい、今、この病院に休憩出来る憩いの場は、一切無くなっていた。

そんな中でも、自分の荷物を両脇に置き、三人分で居眠りする男性がいた。
居眠りならば、ロビーに腐るほど椅子があるし、せめてひとつくらい荷物を膝の上に置いたらどうか。
ここでしか食べられないから、立って食べている人がいるくらいなのに…。
私もお弁当を買い、コンビニの前の椅子に座って食べようとしたのだが、やはり空いてる椅子はなかった。
だが、その疑わしきマナーの男の邪魔な荷物で、死角になっている席がひとつあったのだ。
コンビニのレジ出口からでは死角で全く見えないのだが、
売り場から見たら一席空いているのがわかる。
商品を探してる時に目に入っていたのを私は忘れていなかった。
女もアラフォーになれば、このように逞しくなっていくものなのだ。

席を見渡し、諦めて去って行く人を横目に、その席をゲット。
背中で、嘘!あったの!?という視線を沢山浴びた。
席でお弁当を急いで食べて、立って食べてる女性に、ここ使って下さい!と譲り、
さっさと待合室に戻った。


時刻は12時半になろうとしていた。

呼び出し画面は、朝はC予約〜が並んでいた。
私はG初診〜だ。
今はE予約〜だ。

暫くすると、「お待たせいたしました。柴田淳さ〜ん、第二診察室へお入り下さい。」

お待たせしましたよ、まったく。
お待たせしました、と前置きがある呼び出しも珍しい。
ドアを開けた。

時刻は13時に近づいていた。




「お久しぶりですね。」

先生は覚えていた。
確か厚生省のルールで、5年も診察に訪れない患者のカルテは、破棄していいはず。
きっと、先生は私のことを忘れてるし、私のデータは無くなっているから、半年ごとの検診を怠っていたことすらわからないだろう…。


こうこうと光る画面には、私の輪切りデータがズラッと並んでいた。


大学病院を舐めていた。
データは全て残っていた。
先生は全て覚えていた。

厚生省の、嘘つき。←関係ない。



「………すみません。」
恐る恐る切り出す。
「あの…、えっと…、お薬無くなっちゃって。」
「そうだね。」
「お薬の期限もとっくに切れちゃってて…。」
「切れてるね。」
淡々としたやりとりが突き刺さる。

「…すみません。」


ここ5年間分を洗いざらい話した。
去年の身体の沢山の不調を全部話し、
恐ろしい眩暈の話も、
顎関節症になった話も、
全部話し、先生のデータを打ち込む指は止まらなかった。

「で、顔面から転倒して、前歯折ったんです…。」
「それは、意識を失って!?」

先生の指が止まった。

「いえ、転んで。走ってて転んだ。」
「あ…。」

先生の指が何事もなかったように再び動き出した。
あ…ってなによ、あって(笑)。


先生に身体中変な棒でコンコン叩かれる。
立って腕を上げて目を瞑る。
しかし、ワンポーズだけ、どうしても出来なかった。

はい、検査ね。的に、検査が当たり前のように組み込まれる。

「この5年で気になる部分がどう変わっているか、変わっていないのか、
他の身体の症状との関係性はあるのかを調べたいんです。」


…はい。わかってます。
半年に一度調べたかった先生の計画おじゃん。


血液検査に、いつもの工事現場輪切り。
検査室の最後の枠を取られてしまい、近所の輪切り屋さんへ。

検査の合間の余った時間で、神社へ行ったり、衣装を探したり、
今日は朝からアクティブモード。


検査の後も、衣装探し。
何点も使えそうな洋服が見つかり、お店の人とどれにするか打ち合わせし、
キープしたり取り寄せてもらったりとお世話になる。
インディーズを聴き漁るほど音楽オタクの定員さん。
柴田淳は知られていなかった(笑)。
柴田、まだまだなんだよな(苦笑)。


更に、夜8時で閉店であろう隣町のデパートに、取り置きしてもらっている商品を取りに猛スピードで自転車で向かう。
走りながらネオンの時計を見た。

7:41

20分で着くか!?
駅分をひた走る。

ゼイゼイしながら、なんとか8時前に到着。←凄すぎ(笑)。
エスカレーターの手すりにしがみつきながら、目的の階まで必死に上り、
なんとか商品を引き取っていると、館内放送が流れた。

「本日は、夜9時までの営業です〜」



自転車は、電車よりも早い。



デパートを出た。
目の前に停めた自転車のチェーンを外す。

「ねぇねぇ、ご飯食べた?」

ここでいよいよ、本題になる。
振り向くと、どう考えても年下の、どう考えても30くらいのメンズが、
この街では男とは言わない、メンズが、メンズがいた(笑)。

「食べてないよ。」
今から一人で札幌ラーメン食べに行くんだ。
「俺も食べてないしぃ。俺、○○に住んでるんだけど近いの?」
あ、居酒屋のキャッチじゃないんだ。
あれ?もしやナンパ?これ。
「ひみつー。おしえなーい。」
こーゆー時にいつも考えるのは、話が広がらない答えだ。
若い頃は嘘がつけなかった。今は教えないと言えるまで大人になった。
「えーなんでだよー、いいじゃん。じゃあLINEの交換とかしない?」
電波がなきゃ出来ないiPod touchだから…なんて言ったら、余計面倒な話が続きそうだ。
「LINEは…やってないの。」
「よく見ると可愛いしさぁ。」
よく見ると(笑)。ま、仕方あるまい。
「あ、ありがとう(笑)」
若いメンズよ。ヤングメンズよ。ヤングはヤングとくっつけ。
私はもう年相応がいい。疲れる。
もう家でまったりしてるおっさんでいいのだよ。
高級バッグなんぞで喜ぶギャルなら簡単だぞ。
金さえあれば簡単に釣れるんだ。稼げ稼げ。

ああ、目の前のHMVに行ってくれよ。私のコーナーがあるんよ。
はぁ、気づかれないって便利で淋しい(笑)。

「じゃあ今度会った時には飲みに行こうよ!」
「うん、そうだね!」
「あー!絶対会えないと思ってるぅ!」
「あはははは。いやいやいや。本当、ありがとうね。」


若いなぁ…。若い。ノリが若い。
テンションで気後れした(笑)。


誰にも相手にされない私に声をかけてくれたことは、本当に嬉しく、
心の底から実感込めてありがとうと言ってしまった(笑)。
どんなメンズだっただろうと、女として見てくれる異性がいるというのは、
女はいくつになっても嬉しいものなのだ。

最近、社交辞令が増えた。
それもアラフォー現象なのか。
マジな誘いと社交辞令が見抜けないようじゃ、まだまだ大人じゃ無い。
何事も、期待しないで、余裕もって行きませう(笑)。

今さらだ。もう何もかもが!(笑)




家に帰ったのは夜の9時過ぎ。

宿題を待たせていたので、深夜までスタッフと電話とデータのやりとり。
どっと疲れた。
やはり仕事は疲れるんだな。



そうしてようやく眠りについて昨日が終わったのだけれど、
それにしても、昨日は充実していたなぁ…。
出来事がぎゅうぎゅうにあった。

と、今の今まで、ナンパされたことをすっかり忘れていたのだけれど。
かわいそうなヤングメンズ(笑)。



因みに、私は至って健康です!
懐かしの主治医マッシーの登場です!
マッシーが心配性なだけです。だってお医者さんですから。
医療に携わりたかった私は、自分の検査をしながら日々学んでいます。
余計なことを(笑)。



それから…

最近、結婚ラッシュだな。
今年初めは妊娠ラッシュだった。

もうそろそろ、出産ラッシュだ。

がんばれ!


病院で小さな1歳の赤ちゃんを見た。
超絶に可愛くて、きゃっきゃした。
自分で哺乳瓶を持って勝手に飲んでるの。
そうしたら、これでも1歳なんです。実は超未熟児で生まれてきたんです。と、ママさんが自ら体重まで詳しく教えてきた。
きっと周りからいろんな反応を受けて傷ついたり、不安に押しつぶされそうになったり、沢山の危機を越えてきたんだろうと、察することができた。
また、1歳の赤ちゃんがどれほどの大きさに成長するのか、姪達がすっかり大きくなってしまったので、わからなくなっていたのもあり、
私は特に反応せず、
そうなんだ!大きくなったね〜〜!!
と言った。
ママさんは、はい!やっと10倍になってくれた!
と2人できゃっきゃした。
赤ちゃんなのに、採血されてしまうことには、なんて声をかけていいかわからなかった。
だけど、自分以上に我が子を大事にしてるママさんが羨ましかった。
守る存在があるって、羨ましかった。

もっともっと大きくなって、ママさんの笑顔がもっともっと増えますように!
心から応援してます。