ドロドロ

もうご存知かと思いますが、
絶賛レコーディング中でございます。

勝手に昨年10月に曲作りを開始したもんだから、
色々段取りで逆にストレスになること多々あり、
ただ単に頑張ればいいってもんでもないことがわかりまして、
未だにレコーディングは終わりません。

しかしようやく、今週で本当に終わりそうです。
厳密に言えば今月末1日だけ、最後のマスタリングという音をCDの規格に収める作業がありますが、
音楽の本元は、今週で終わりです。

半年以上スイッチ入れっぱなしの日々は、
相当堪えました。
次回からは、もう少し計画を立ててやっていきます。



そして昨日、頭を下げて再歌入れ一曲をお願いし、
その歌入れでした。
といっても、最後までサバイバルで、
初のスタジオと初マイク、という環境の中でのトライでした。
なので、歌い直しと言えども今まで以上に上手く歌えない可能性もあり、
不安がいっぱいの再挑戦で、プレッシャーは半端なかったです。
しかし、なんとか録ることが出来たと思います。

実は、歌入れが上手くいかず、再歌入れするなんて初めててで、
チャンスを与えてくださったスタッフさんには
本当に頭が上がりません。
すみません。
本当にありがとうございました!

色々問題はこのあと起きるかもしれません。
また、振り返ってこの一枚を見た時、
とんでもない作品かもしれません。
ですが、限られた中でのベストは尽くせたとは思っています。
完璧を求めたら一生完成しないのが芸術なので、
そのような面では、なんとか今ある力を出し切り、ベストを尽くせた気がします。


締め切りに追われて作る作品なんて、芸術じゃない!
なんて言ってくるファンの方がいますが、
そもそも締め切り無くして作ってるアーティストを、
私は今まで一人として見たことがありません。

締め切りとは、鍛冶場の馬鹿力を出すような起爆剤です。
感度を上げさせる、感度を最大に上昇させる大切な約束事です。
人はゴールを設定しないと、何か照準を設定しないと、
いつまでも普通モードから抜け出せないと思うんですよね。


プロになるということは、限りある条件の中でベストを尽くし、
限りある条件の中で、求められるものを提供することです。

プロの仕事が出来たかは、買って下さった方の評価でわかります。
自己評価ではありません。
表現を自己完結してしまったら、それはただの自己満です。
皆さんが感動してくれる作品になっていたらいいな…
今私が言えることはそれだけです。


正直、年々続けることの難しさ、
引き出しを全て開けてしまった上での作品作りは、
本当に厳しいものがあります。


私の中に、有終の美はありません。
ぶっちゃけ、良いところで終わることに、格好良さとか価値を私は見出せずにいます。
人それぞれの価値観と生き方なので、どれが正しいとかはありませんし、
自分の好きなように人生を歩んでいけばいいだけなんですが。

私は、キャンプファイヤーの炎が燃え尽きていく様のように、
ゆっくりと崩れ、徐々に小さくなり、
最後はしつこく燻り続けて、
フッと消えていくのが理想です。

お客さんが一人も居なくなったら、私はようやく引退します。



ただ、宮里藍さんのように、自分の力とか故障ではなく、
モチベーションを保てない、という理由で終えるのは、超共感できました。

喉も体も健康で幾らでも歌えても、
届けたい気持ちや歌いたい気持ちがなかったら、
歌を聞いてくれる人に対して、失礼極まりないですから。

優しいファンは、それでもいいから私の歌が聞きたい!
人の歌でいいから聞きたい!
と言って下さる人もいる。
私の声を聞きたいから…と。

私の不安や良心を無視しても、それでもいいと言って下さる人がいることは、
本当に有難く恵まれて幸せなことです。

いつしか私は、自分のモチベーション云々ではなく、
そんな人の為に歌おうとも思うようにもなりました。



束の間の休息。
プレッシャーからの解放で、
本日は夕方には倒れてしまいました。
ですが、最近ハマってしまったカレーをまた食べに行きました。

オードリーの春日さん、華原朋美さん、あばれる君の、
無人島脱出の番組がお店のテレビに映っていて、
お客は私しかおらず、
一人かじりついてみていたのですが、
見ている目の前でテレビを消されました。

本当にびっくりしました(笑)。

だけどそこに悪意はなく、
そのインド人の店員さんのマイペースさに、
ツボってしまいました。

テレビを集中して見てる人の横で、
テレビを消してみてください(笑)。
凄いですよね(笑)!
凄い衝撃(笑)


最後は、インド人のコックさんまで出てきて、
外までお見送りして下さいました。
テレビを消されたのに(笑)。

美味しかったー。