声という手

私の声という手を、握ってくれた。
この手を、跳ね除ける人もいる世界。
冷たいものに触れてヒリヒリ腫れた手を、掴んでくれた人がいた。

私の声という手を、沢山の問題を掻き分けてまで、掴みに来てくれた。

私はそんな手を、二度と離さないと誓うんだ。

欲しかったものよりも、もっともっとうんとうんと空高く浮かんでいたものが、
今目の前に現れた。

感謝しかない。


昨日、頼もしいスタッフが、次の次元に行く時なのかもしれないよ、
なんて素敵な言葉を下さった。
毎日毎日もがいている私には、これほどまで前向きになる言葉はなかった。


今いる次元には、もう何もない。
もう私と繋がる人は、この次元にはいない。
次の次元に行かなきゃ出逢えない。
次の次元に行くには、殻を破らないといけない。
それはしんどくて、辛くてもがくことかもしれない。
だけどステップアップとは、そんなものだと思う。
努力なくして、次の段階にはいけない。

それから逃げて、自分を下げて楽な道を選んでも、
うまく行くはずはない。
わかってるのに、プライドを捨ててまで弱ってしまった私がいた。


情けなさ過ぎる自分。
堕ちるところまで堕ちた自分。
失笑される自分。

それが私に火をつけた。
バカにされたままではいられないわ、と。
こんな形で終われないわ、と。

そして、こんな私の手を掴み、次のステップへ引き揚げようとしてくれた人が現れた。

一気に目が覚めた。
感謝したくなるほど、私の頬を叩いてくれた。

反撃開始だっ!!!


脱皮した直後はふにゃふにゃな身体のように、
ステップアップした直後は、きっと全てがレベルが高過ぎて、
ついていけないこともあるかもしれない。
だけど、それに食らいついていかなければいけないのだ。
次元の狭間で干からびる。
どっちの次元にも、居場所がなくなるんだから。


私のパワーは、感謝から生まれるんだなと思う。
自己評価が低いから、支えてくださる人は、注目してくれる人は、
全て神様のように見える。

だから恩返しをするんだ。

最近、ずっと迷子だった。
なんのために生きてるかわからなかった。
だけど、感謝する為に生きてるでいいやと思った。
いや、それって最高じゃないかと思った。

何も欲しいものがないなら、人に感謝していよう。
生きる意味が見つかった気がしました。


私は誰かにすみません!ということが多かった。
これからは、ありがとう!に替えて行こうと思う。


嬉しくて嬉しくて、辛かった分嬉しくて、
夜道の散歩に出かけてしまった。
諦めていたプライベートも、もう少しだけ夢を見ていようと思った。