皆さんお元気ですか。柴田です。
すっかりさっぱり10月になってしまいましたね。
気づいたら風とロック芋煮会も終わってるし、
気づいたらレコーディングも終わってるし。
気づいたらリリースに向けて取材だの何だの宣伝活動が始まってるし。
何はともあれ、この半年以上、いやこの2018年、面白いことが何にもなかった。
その中で唯一楽しかったのが、まるでご褒美のようにレコーディング終了翌日に控えていた風とロック芋煮会。
こんな楽しい芋煮会はなかった。
その数日前から徹夜続きのミックスダウンの作業を経て、その足で福島へ。
数日分の寝不足の顔は、いったい仲間たちにどんな風に映っただろうか。
眠いけど歌わなきゃ!眠いけどメイクしなきゃ!眠いけどアイロンかけなきゃ!眠いけど着替えなきゃ!
そして、、、、、
眠いけど野球しなキャ!!!!!
とんでもないスケジュールだったので、今回が学園もの「イモニー学園」だったことをすっかり忘れていた。
セーラー服のTシャツを買って、それにぴったりのスカートを持参するつもりだったのに、
会場に着くまで、イモニー学園だということをすっかり忘れていた。
それくらいに怒涛のレコーディングだった。
レコーディングの最後は涙で終わるしーーー。
そして着くや否や、なんだか雲行きが怪しいじゃないの。
そして、私のステージの頃には、土砂降り。
せっかくアイロンかけたドレスが、びしょびしょに。
そして、楽屋からステージまでかなりの距離があり、そして坂道。
お迎えの車も出払っててなくて、
もうどうとでもなれ!と雨の中歩き出そうとしたら、
何とスネオヘアーのマネージャーさんが車を出してくださった。
ピアニストと私を乗せて、ステージまで行ってくれた。
本当にスネオさんのマネージャーさんはすごい人。
言葉の前に動く人。マネージャーの鏡!!!こんな人いるんだなって思った。
尊敬する。
そんなサポートのお陰でステージに到着し、何とか歌う事が出来ました。
寝不足だったんだけど、ちゃんと声が出てよかった。
一箇所だけムニュムニュ歌詞になってしまったけど、よく歌詞を暗記できたなって、
あの過労と寝不足では奇跡のようなステージだった。
そしてステージが終わると同時に雨も止んで、何でやねん!という気分に。
帰りは歩いて楽屋に戻る事が出来ました。
ピアニストさんはそのまま東京へ帰る予定だったのですが、タクシーも用意していたんですが、
なんとひできちバンドのマネージャーさんが駅まで送って下さると言う、
本当に優しい!!
ありがとうございました!
みんな、本当に優しい。いつか恩返ししたいな。
いろんな事情があって、ロックンロール横丁はお休みさせていただいたのですが、
せっかくなので急遽「しばじゅんを探せ!」をやってみたりしました。
ツイッターに会場の写真を載せ、その写真を元に柴田淳を探すというゲームなのですが、
ファン同士繋がってるようで、口コミでいつもの常連さんが集まって来てしまうという、
企画倒れしてしまいました。
来年は普通にロックンロール横丁に出店したいと思います。
雨が止んだので、ご飯タイムに。
するとスネオヘアーさんとかっこいいお兄さんがお酒を飲んでいた。
スネオさんと立ち話をしながら、スネオさんとお酒を飲んでいた方を待たせては申し訳ないと早々に切り上げようとすると、
「じゅんちゃん!」とそのかっこいいお兄さんが言うではないですか。
え?誰?
と目を凝らすと、ザ・バックホーンのボーカルの山田将司くんだった。
「なんだーーやだーーー山田くん!」
「はい、目ね。目が見えなんだよね。いつもそう。わかってる。」
そうなんです。いつもレコーディングでスタジオが一緒になるのに、いつもこのやり取りが繰り広げられるのです。
「じゅんちゃん!」
「え?(誰?)」
「俺!俺!山田です。」
「や!やだ!なんだー山田くん!」
こればっかり。(コンタクトかメガネかけろよ!)
ごめんなさい(笑)。
そして、三人で飲むことに。私はお茶だけど。
ボーカル談義とはこのことか。ボーカリストとしての愚痴だ。
そして、寝不足の私のステージをスネオさんが今回も聴いてくれていた。
「声が出てるなーと思ったら、リハーサルなの!びっくりしたよ。寝不足なのによく声が出るね。」
「私寝不足とかあんまり関係なくて、モニターから私の声が自然な声で返ってきたらそれで大丈夫かも。」
とか、
「どうして山田くんのはあんなに声を張り上げてもずっと歌えてるの?なんで声が潰れないの?」
と、私が子供のような質問をすると、
首を思い切りつまんで、首の筋肉を見せてくれた。
首にそんなに肉がついてて手で思い切り掴めるのもびっくりだったんだけど、なんとその肉が全て筋肉だった。
ロッカーって凄いなって思った。
そして、私の大好きなミュージシャンは、みんな驕っていない。
ツンケンしていない。
それはプライドがないと言うことではない。
威嚇しないほど強いってことだ。
良いものは良いと言える強さ。人を尊敬できる懐の深さ。
嫉妬を攻撃ではなく、励みに変える才能。
そして、どこかしら常に不満足で、もっともっと高みを目指している。
私はそんな生き様のアーティストが好きなのだ。
さ、初日もオールラインナップの時間に。
ブラフマンのトシロウさんの学ラン姿に惚れ惚れした。
コンセプトがイモニー学園だったので、「第二ボタンください!」って言っておいた(笑)。
全員で斉藤由貴さんの「卒業」を歌うことに。
1番は全部暗唱できるんですけど、流石に2番は歌えなかった(笑)。
そしてそして、雨は再び強くなり、いよいよ野球の時間に。
グランドは水溜りどころではありません。川です。
バケツをひっくり返したような雨。土砂降りレベルではありません。豪雨です。
普通なら、雨天中止になる野球。プロ野球でさえ中止になります。
しかしそこは芋野球。
中止になるはずがありません!!!
芋野球にとっては絶好の行楽日和です。美味しすぎる天候なのです。
にしても、凄過ぎる雨。
本当にやるのか!?とプロ野球選手…いや、イモ野球選手も一瞬不安になりました。
ですが、やったんですねーーー(笑)。
私は、石崎ひゅーいくんと相合傘で腕を組んで、恋人ごっこで入場。
目立つと思いきや、後ろにも数人傘を差してグランドに入場して来た選手が。
ありゃりゃ。これじゃ恋人ごっこが目立たないではないか!(笑)
という事で、その豪雨の中、ほとんどの選手が傘を差さずに入場したのです。
っていうか傘を差していても無意味な雨なので、結局傘をさすことをやめてしまったんですけどね。
頭から滝のように流れる雨。
ギリギリ気温も低くない。
何だか楽しくなって来てしまったのです。
そして、別のイベントに出なきゃいけないブラフマンが、最初だけ登場。
別のイベントに取られてしまったのにも関わらず、みんなでブラフマンを送り出すというセレモニーが。
ブラフマンのメンバーがみんなの声援を背に、雨に打たれながら肩に腕を回しながら、
めちゃくちゃかっこよくグランドを去って行くんだけど、
そっち、壁だよ!?
というツッコミどころ満載で、涙流しながら、腹抱えながら笑いました。
試合は、ボールを打てたらヒット。
三振ではなく、二振。
膝くらいまで、叩きつける雨で足元は白くモヤがかかり、
ピッチャーが雨で見えないレベル。ボール?あ、投げているんですか?みたいな。
結局、私の出番はなかったけれど、それで良かった(笑)。
楽しかったなーーーー。
考えてみると、ある年齢から人は雨に打たれる事が無くなります。
そうなんです、こんなに雨に打たれた経験がなかったんです。
それもみんなで。
それが楽しくて楽しくて、やってはいけません!と言われていることを思いっきりやったような気分。
子供であったら、思う存分洋服のことなんか気にせず、泥にダイブして泥んこ遊びするような感じかな?
この9ヶ月。とにかく耐えるようなレコーディングだった。
そのご褒美に、風とロックで羽目を外すイベント。
こんな幸せなことはなかった。
洋服?風邪引く?引けばいいじゃないか!洗濯すればいいじゃないか!!!!
そして、その後はお決まりの打ち上げです。
一年ぶりに食す、イベント会場で必ず出てくる「紅生姜チャーハン」。
これが好きで好きでたまらなくて、いつも打ち上げといったらこの炒飯を一番に思い出すのです。
そして、いつもカシスオレンジ一杯だったのを、疲労困憊で寝不足で極限だったんだけど、
もうレコーディングが終わった喜びで、一人打ち上げ気分だったのでしょう。
またまた羽目を外したくなってしまったのです。
そこで思いついたのが、新しいお酒を飲むこと!
お酒のメニューを見ると、たくさんのカクテルの項目が。
大昔、三角のカクテルグラスに、生クリーム系のお酒を飲んだ事があって(それも20代初頭)、
バーテンダーさんにその話をしたら「グラスホッパー」というお酒を作ってくださいました。
そして飲んでみたのです。
めっちゃ美味しいいいいいいいいいいい!!!!!
飲み方もわからない私が、一気に飲んでしまったんですよね。
はい、お酒の弱い私がどうなるかはもうお分かりでしょう。
1cm飲んだだけで潰れてしまいました。
だけどそれが楽しかった。
とにかく楽しかった。
いつも色んな方々に囲まれてお話しする事ができない箭内さんとも、
久々に呂律が回らない者同士で語り合い(爆笑)、とてもとても尊敬する人なのに、
とにかく最後まで楽しかったです。
何より箭内さんがとても幸せそうでした。
翌日2日目は、私もお客さんに。
夜はウグイス嬢。
・・・夜はウグイス嬢。
・・・夜はウグイス嬢。
な、ななんか妖艶な響きに、、、、感じないか(笑)。
色んなアーティストを観に行きました。
ただ、レコーディング疲れと昨夜の疲労と寝不足で、休み休みにしながらに。
それでも、吉本新喜劇ィズは観なきゃ!って早起きしました。
そして、フラフラになりながらもステージ袖で拝聴させて頂きました。
小藪さんのドラム姿が一番良く見えて素晴らしかった。
最後もご挨拶させてもらったんだけど、「しばじゅん」と呼んでもらえたようで、
あとで空耳じゃなかったことを知って感激!←ただのミーハーです。
そして、爆乳三姉妹の方も、私を知ってて、メインボーカルの宇都宮まきさんも私を知ってて。
柴田淳、、、、、何気に知られているではないか!
そんな大発見におののきながら、誠に光栄な瞬間でした。
でもこのような著名な方は、芋野球せずに帰ってしまうこともあったので、
芋野球には出ますか?と尋ねると「出ます!」と返ってきたのでとても嬉しくなりました。
私は2日目はウグイス嬢で出ないんだけどね。
あと、誰を観たかなー。
あ!でんぱ組.Incを観ました。
アイドルは全くわからないので、とても人気のあるグループだと教わって、ステージ袖で見ていたんですが、
どの子がどの子でと言われても、全く理解する事ができませんでした。ごめんなさーい!でも可愛かった!!!
若いっていいなーって。
あとレキシを見たな。NakamuraEmiちゃんも見た。
あとはー、、、、思い出せない。
バックホーンも、ひできちバンドも、スネオさんも、観れなかったんだよね。
そして、最後にマンウィズアミッションを観た。
寝不足と疲労で、実は一旦は断念したのですが、やっぱり観たくて気合いで観に行きました。
頑張って正解だった。
昔から、マンウィズの音楽には一目置いていて、
ファンという次元以上にミュージシャン本能を刺激されるところがあって、
なにこの音楽!誰これ!と振り向くと、必ずマンウィズという現象が、悔しいかな結構あった。
二年前にメンバーの一人とお話出来た時も、その話をしたのをうっすら覚えている。
スタッフが途中で帰ってしまうということで、お見送りの為ステージの途中で会場を後にしたんだけど、
ほんの少し観れただけでも満足。
やはり直近で観ると圧巻だった。
もしかしたら、こんな直近で観たのは初めてだったかもしれない。
やっぱり凄いなーって思った。
そのあとは、いよいよ芋野球とウグイス嬢。
初日とうってかわって、雨は止み、そして本気モードの小藪さんの登場で、芋野球が本当の野球に。
試合前にウォーミングアップする小藪さんの気合の入れようは半端なく、
ミュージシャンも俄然気合が入ったんでしょう。本当に野球になっていました。
見ごたえたっぷりでした。
また、爆乳三姉妹と宇都宮まきちゃんの応援があったり、相変わらず面白い箭内さんと増子さんとの解説も面白かった。
こんな楽しい野球イベント、間違いなく他にはないと思う。
そんなイベントに毎回参加できること、本当に嬉しく思っています。
ウグイス嬢は、なんだか全然上手に出来なかった。
だけど思い出したんです。
小学校の時、こうやって放送委員で運動会の司会をやっていたなーーって。
その時の経験が、今更ちょっと生かされてるような気分になりました(笑)。
最後は、賞金を渡す役を。
なんだじゅんちゃん居たんじゃん!居るなら出ろよ!ってみんな言ってたよ、と。
だってウグイス嬢だもの〜。
でも私には、やっぱり浅倉南の代役は無理だわね。
日髙のり子さんと言う本物の代役なんて無理無理!全然面白くなったもの。
ごめんなさいね、みなさん。
いつものデパート系の喋りも出来なかったし(疲れでそれをやるのをすっかり飛んでいた。色々抜けてた。)、
箭内さんにも、期待外れだったと思うのでとても申し訳なかったです。
そんな感じで二日目も打ち上げに。
内容はとんでもなくとんでもなかったので、とんでもなく割愛します!(笑)
とりあえず、本当に幸せだった。
もちろん初日に負けず劣らず、羽目を外しましたよ。
バーテンダーさん保護下で(笑)。
私の2018年は、この二日間の羽目外しで、なんとか救われました。
プライベートがなーんにもないから、いろんな人が構ってくれて、本当に本当に幸せでした。
仲良くしてくださった皆さん、どうもありがとうございました。
また来年も、芋煮会に出れたら仲良くしてください。
何でもかんでもひとりぼっちの私。だけど、
ほんの少しだけ、ここには私の居場所があるのかもしれない、と思えて、
安心できる空間が幸せ過ぎました。
箭内さん、今年も幸せな二日間をありがとうございました!
そして悪天候の中、駆けつけてくださったファンの皆さん、ありがとうございました。
こんな長文でしたが、読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
とりあえず、芋煮会は来た方がいい。
それだけは言っておきます。
きっと芋煮会を参考に、似たようなイベントが増えて行くかもしれない。
だけど、この芋煮会のノリは、そう簡単に構築できるものではないです。
このノリを作ったのは、
これを企画した箭内道彦氏の才能と、
参加している懐の深いミュージシャンと、
このノリを理解して毎年訪れるファンの皆さんが、
何年もかけて作り上げたものだと思っています。
尊い。この言葉がとっても合う。
この芋煮会がずっと続いて行くことを願っています。