最近の私

皆さんお元気ですか?

 

 

私は、ツアーが今年に行われたことも、今4月だということも、もうすぐ平成が終わることも、

なんだか本当のところでわかっていないようなふわふわした感覚の中でいます。

 

そんな中、現在レコーディングを行っています。

3月末から。

 

なんのレコーディングかというと、皆さんの待望のカバーアルバム第2弾です。

 

シンガーソングライターとして、自身の曲よりカバーがウケるのは、

正直、とても複雑なのですが、

人に求められるだけいいかなって、

毎度毎度やるわけじゃないしいいかなって、

やってます。

 

スケジュールは、二日置きに歌入れをノンストップで行うシステムです。

 

歌って、テイクセレクトも自分で行うので、超絶な集中力を使います。

他人ではわからないテイクの違いを、何度も交互に聞き分けて、

一番良いテイクを選択する作業。

眉間に皺も寄りますわ。

 

コンピュータで音程を直すことは、今のご時世では常識らしいですが、

私はそれをやりたくないので(一瞬でも自分の声じゃなくなるのが嫌な病的完璧主義者)、

やりたくなければ、歌い直すかそれをしなくても良いテイクを探すしかありません。

エンジニアさんは、何度も一文字探しに付き合わされて、ヒーヒーです。

 

そーゆーことをする時は、大抵一文字なのです。

 

 

 

木を見ず森を見る

 

本来、こんな感覚で良いテイクを選ばなければなりません。

どんなに正確な歌にしても、感情が消えてしまう無機質な歌に成り代わってしまうことが良くあるのです。

 

それも踏まえて、木よりも森をと心がけてやっています。

、どうしても音程が気になってしまう私がいるので、自分との戦いでもあります。

苦労して何時間もかけて編集しても、全然グッと来ない!と全てやり直すこともたまにあります。

 

そんな歌入れを1日夜中の24時近くまでやり帰宅すると、もうヘロヘロで、翌日は死んだように眠ります。

(オリジナルはほとんどの曲が夜中の12時を越え、最長は翌日の10時ごろ。

今回は一回だけ4時までかかった日がありました。)

 

レコーディングの次の日、死んだように寝きったら、二日目で体力を回復させ、三日後また歌入れをする

 

その繰り返しの日々です。

中二日は体力回復の時間であって、人に会ったり電話する余裕も喉にはありません。

休日ではありません。

体力を回復させる仕事の真っ只中です。

 

 

一回だけ、体調が悪くそのカリキュラムの中で中三日にしてもらった日がありました。

4日目になった歌入れは良かったのですが、次は中一日で歌入れの日が来ることに。

かなり厳しかったです。

 

 

そんな中、どうしても淋しかった時は、ツイキャスでファンの人と少しだけ会話したりしています。

 

あ、レコーディング中は、悲しいかな売り物が音なので一切音を出せず、ミュートなんですけど、

ファンクラブ限定で、レコーディング風景を中継しています。

 

 

 

最近は主に帰宅後、スキンケアをしてる時に配信したりしています。

パックしてるから話せない。でも退屈って時に楽しくしてくれます。

 

っていうか、こうして日記を書いている今も、配信中だったりします(笑)。

 

 

ツアーでファンから良質なスキンケア用品を頂いていたのと、

先日ツイキャスに毎度来てくださってるファンの方から高価なスキンケア用品を頂いたのもあって、

それらを実際に使ってるところをお見せするという配信をしています。

 

これがきっかけになって、最近は念入りにスキンケアをするようになりました。

なんで化粧品を頂くようになったかというと、

私が、シミソバカス が本当に増えてきて悩み始めたからです。

 

そして今までのスキンケアがいかに疎かにしていたかよくわかったりして、いい転機になりました。

 

どんなに良い化粧品であっても、浸透しなければ意味がなく、

まずその肌環境の改善から始めました。

化粧品を無駄にしないためにも。

 

乾燥肌になっていたのは、角質ケアを定期的に行っていなかったからで、

肌環境を整えただけで随分変わってきました。

そこに頂いた質の高いスキンケア用品です。よくなるに決まっています。

本当に感謝でいっぱいです。

 

 

いつも私のことを思って色々贈って下さるファンの皆さん、ありがとうございます。

 

 

 

少し勉強もしました。

レチノールや、アプレシエ、グリシルリシン?とかが配合されたものを買ってみたり。

 

何よりショックだったのが、シミソバカスにショックで10万ほども化粧品を恐怖で衝動買いしてしまったことがあって、

だったらそのお金でレーザーに行けばよかったということと、

同じ成分の化粧水が、10分の1の価格で韓国コスメにあることをファンが突き止めてしまったこと。

 

ショックでした。

じゃあそれを買おうかと言うと、ファンの方々から、

「とりあえず残りの買った9万円分を使ってから買おう!」と止められたり(笑)。

 

そうやって徐々にお肌が綺麗になってきました。

これからが楽しみです。

 

 

 

 

 

さて、先週私のカリスマ先輩であるスガシカオさんのニューアルバムが発売されました。

「労働なんかしないで光合成だけで生きたい」

 

こんな生活をしているので、CDを買いに行けず…。

というのも、どうしてもCDは店頭で買いたい私がいるのです。

この仕事を始めてから特に。

結局ネットで買うことになったのですが、なんだかお手軽すぎて、便利過ぎて、

クレジット決済なので買った実感も全くなく、買った瞬間の感動が全くありませんでした。

 

街に出て、CDショップに行って、商品をさがして、試聴して、レジに並んで、ショップのビニール袋をぶら下げてショッピングをしながらカフェに行って、珈琲を飲みながらCDプレーヤーで聴くか、一目散に帰って聴くか、

そーゆー皆さんならごく普通のことが、今の私には特別になっています。

 

サンプル盤を貰うことも増えました。ライブに招待されることも多々あります。

そうやって夢だった職業に就き、憧れだった方々と同業者になることで、

何もかも日常と化し、普通になっていってしまうことに、どこか淋しさを感じていました。

 

ワクワクドキドキが自分もその世界に身を置くことで確かに減った感があるんです。

それが悲しいのです。

 

ファン心理、ミーハー感覚。

それ自体が、今の私にはとても貴重なものになりました。

 

 

カリスマだった人が、普通に会える人になった時、夢から醒めます。

その人に幻滅するとかそーゆーことではありません。

夢は届かないから夢なのです。現実になったらもうそこにはワクワクは無いのです。

有り難みもなくなる。どんどん特別さがなくなる。

表には見せていないその人の弱さや、人間くさい部分を知って嬉しくなることもありますが、

この人も私と同じ人間なんだと悟った時、夢から醒める瞬間でもあります。

 

そして、私も同じ職業に就きました。

夢心地でいたならば、弛んでるんじゃねぇ!と叱責されるような、マジな現場に身を置くことになったわけです。

 

そうやっていくうちに、夢見る自分を、どんどん忘れていきました。

 

舞台裏を見たくなるのが、その人とお近づきになりたい!と思うのが、ファン心理かもしれません。

でもその人にずっと憧れていたいならば、ずっとそこにいた方がいい。

なかなかお目にかかれない人でいてもらった方がいい。

一回消えたら復活することはないそのトキメキが、一生続くからです。

 

 

私にとってスガシカオさん(以下、スガ先輩と書かせてもらう)が最後のアイドルになりました。

 

今まで3.5回(0.5回は10数年前にすれ違いざまにご挨拶しただけ)しかお会いしたことがないのですが、

同じ職業になり、今では同じレコード会社にもなり、会おうと思えばいつでも会えそうな存在に。

ですが、そんな環境の中、「たった3.5回しか会ったことのない先輩」というのが嬉しくてたまらないのです。

 

近寄れても近寄りたくない。ずっと憧れていたい。

そして何よりも、今もずっと飛躍し続けて、私のずっとずっと先にいてくれて、何年経っても進化し続けている姿を見せてくれる。

こんな風にずっと夢を見させてくれる存在がいるって、実は物凄い幸せなことなんだって、キャリアを積むほど感じています。

 

そんな先輩のニューアルバム。

「労働なんかしないで光合成だけで生きたい」

率直な感想は、「(良い意味で)先輩どうしちゃったの??」でした(笑)。

 

一曲目からカッコイイサウンドに職業耳の感度は、聴けば聴くほど新たな発見があり、どんどん上がって行きました。

ですが、2曲目以降、なんだか自分の感情がよくわからないまま、

悲しいのか切ないのか愛おしいのか、本当に何もまだ感情が意識に上がる前に、

その歌詞とその歌詞を乗せたメロディに泣いてました。

ちょっと乱暴な書き方ですけど、泣かせにきてる歌詞では決してないものですら、そのサウンドが優しすぎて泣けてくる。

 

歌詞はもう申し分なく、今更私が言及するまでもない。

と言うか、稚拙な言葉で余計なことを言いたくないレベル。

今までよりも更にカッコ良くなったサウンドも、幼稚な言葉で伝えたくないところ。

 

だけどそれらを総括して一言で言うと、先輩どうしちゃったの?って答えになりました。

 

先輩、こんな歌詞書いてきたっけ?こんなメロディ書いてきたっけ?って。

かっこいいのに泣けるアルバムって、他のアーティストであっても今まで出逢ってきたかなって思う。

 

先輩の得意なエロスやグロさを好むスガシカオファンが、それを少し遠慮しだした先輩に淋しいと私に言って来られたことがありました。

私はその時、「大丈夫。先輩のそれはもう性癖みたいなもので、消したくても消せないところです。それを封印したところで本人は消せたと思ってても絶対に消せてないから、どうぞそこからお好きなだけお逃げくださいって感じ。

離れている間にそれがどんどん熟成されていって、いつしか発酵し過ぎてモンスターとなって爆発して戻ってくるから。逃げるだけ逃げればいいわ!と思ってる。」と伝えました(笑)。

だけど今は言いたい。先輩の美味しいところがどんどん増殖してるよって。

 

 

そんな私は、一曲一曲立ち止まりながら繰り返し聞き続けて、

現在、9曲目の「マッシュポテト&ハッシュポテト」のヘビロテ地獄でつまづき、未だ抜け出せていません。

 

先輩の「だってもう終わってんじゃん!」という声だけになる瞬間があるのですが、

そこを聞きたいが為に聴いてるといっても過言でないくらい中毒性のある曲です。

 

そして他にも要因が。

このアレンジをしたのが、いつもお世話になっている先輩と同じくらい憧れている「森俊之」氏。

(私の中には、スガシカオ=森俊之 みたいな方程式があります。二人セットなんです。)

そしてベースがなんと松原秀樹氏。

私は松原さんのベースで自分のグルーヴが形成されています。(学生時代、惹かれた楽曲のほぼ全て松原氏の演奏だったのです。)

 

このお二人は、レコーディングは勿論、今年行ったツアーでもサポートメンバーとして共演させて貰っている、私のレジェンド達です。

いろんな要因が重なってるのもヘビロテの原因かも(笑)

 

 

本当、今作は試聴箇所と全編がまるで違う顔をしている曲達ばかりで、試聴では聴けなかったところにとんでもないものが隠されていた曲ばかりでした。

それからどれもタイアップ付いててもおかしくないほど、印象深いメロディばかり!

そしてその歌詞とメロディがどうしても切なかった。。。

超オススメなので、是非買って聴いてください。

 

レコーディングから帰ってきて、すぐ寝なきゃなのに、翌日の朝までCDプレーヤーを止められませんでした。

お陰で、夜中に目が覚めて、今これを書いています。

 

 

私もほんの少しでも先輩に音楽で近づけたらなって、

遥か遠い先輩の背中に切なくなりながらも、頑張ろうって思いました。

 

 

 

 

さて、今日は「風とロック芋煮会2019」の出場者発表の日です。

柴田淳、今年も呼んでもらえるかな?

またいつものみんなに会えるといいな。

 

長々と読んでくださりありがとうございました。